フリー写真素材サイトを使う時に気をつけること

投稿日: By 作成者 mio urakamiカテゴリー 授業資料


これから WEB制作を始める方へ、フリー素材サイトを使う際の注意点をまとめました。

パブリックドメイン以外のフリー写真素材サイトの写真は、どんな使い方をしても良いわけではありません。

使う前に

・利用規約
・ライセンス

について、しっかり確認をしましょう。

後ほど紹介する「ぱくたそ」「写真AC」の利用規約やその他の説明はとても分かりやすいので、ぜひ、目を通してみてください。

また、ページ内にクレジット表示(著作権者についての記述)が必要な場合もあります。クレジット表記については、後ほど紹介するFIND47のサイト内に分かりやすい説明があるので、そちらも参照してください。

人物写真の場合は、モデルリリース(肖像使用料許諾書)も確認が必要ですが、素材サイトによってはモデルリリース取得済みのものもあり、明記してあるものは安心して使えます。

英語のサイトもあります。
翻訳するならDeepLなどツールを使うと便利です。

※ご注意/DeepLは自然な訳にはなりますが、分からない単語を勝手にはしょる傾向があるので…頼りすぎないように気をつけてくださいね。

目次

Unsplash

海外のサイトですが、素敵な写真がたくさんあります。

https://unsplash.com/

商用利用可能
クレジット表記不要
ユーザー登録不要

利用規約

Raw Pixel

こちらも海外のサイト。クオリティの高い写真がたくさんあります。

https://www.rawpixel.com/free-images

商用利用可能
クレジット表記不要
ユーザー登録必要

利用規約

※有料素材も混在して表示されるので、右側のFiltersでFreeやPublicDomainを選べば、無料素材のみ絞り込めます。

SPLITSHIRE

こちらも海外のサイト。クオリティの高い写真がたくさんあります。

https://www.splitshire.com/

商用利用可能
クレジット表記不要
ユーザー登録不要

利用規約(ライセンスについて)

ぱくたそ

使って楽しい、見て楽しい。高解像度で美しい日本の写真が沢山あります。

https://www.pakutaso.com/

商用利用可能
クレジット表記不要
ユーザー登録不要

利用規約

フリー素材とは

ぱくたその素材をそのまま販売してはいけません

以下、特に大事な部分ですので、しっかりチェックしてください。

「商用利用可能ですが商品化可能ではありません。」
写真素材をほぼそのままの状態で販売する行為(有料素材で販売する行為も含まれる)は、クレジット表記があったとしても公開差止めや賠償請求の対象となります。
商品化の主な事例として、カレンダー、ポストカード、ポスター、写真集、プロマイド、スマホケース、グッズなどが該当します。なお、サンプル品や自身が楽しむ範囲でしたら問題ありません。

model.foto

プロのカメラマンが撮影した女性モデルの人物写真を無料でフリー画像素材として公開

https://model-foto.jp/

利用規約

モデルリリース情報が明記してある素材の例

GIRLY DROP

おしゃれでガーリーな写真を配布しています。

https://girlydrop.com/

商用利用可能
クレジット表記不要
ユーザー登録不要

利用規約

FIND47

日本の美しさを再発見し、みんなで集め、広めていくためのフォトアーカイブです。

https://find47.jp/

商用利用可能
クレジット表記必要
ユーザー登録不要

利用規約

クレジット表記の方法

参考:美しい日本を再発見!経産省公式の無料写真アーカイブ FIND/47 - PhotoshopVIP

PhotoAC

様々なジャンルの写真があり、数が多いです。
ここは、ユーザー登録が必要です。

https://www.photo-ac.com/

商用利用可能
クレジット表記不要
ユーザー登録必要

素材の利用可能な範囲を教えてください

※上記ページ内にリンクのある以下のブログ記事も分かりやすいので、なるべく目を通してみてくださいね。

【こんな使い方もOK!でも、これはNG!写真ACの写真使用方法について】
【商用利用と書いているけれど、こんな方法で使用していいのか不安・・・】
【素材の利用禁止事項】
【解説】フリーランス・副業デザイナーのための素材利用OK・NG講座(納品・素材共有・二次利用について)

利用規約(「写真のダウンロードと使用」の項目)

パブリックドメインの素材サイトについて

パブリックドメインとは、著作権が放棄されたり、著作者の死後70年以上が経って著作権が消滅していたりしているなどで、著作権が切れているもののことをいいます。著者に許諾を取ることなく、利用できます。

ただし、その作品を商標として利用している会社や人がいたり、悪意のある改変により著作者の人格権を侵害するような場合があったりするとペナルティが発生する可能性が0ではないため、節度のある利用を心がけましょう。

パブリックドメイン素材サイトについては、海外のものが多いため日本語で紹介しているブログを共有します。

上のサイトにも紹介がありますが……先ほど紹介したRaw Pixelの中にも、パブリックドメインカテゴリがあります。ミュシャやクリムト、シーレなどの西洋絵画や、ウィリアム・モリスの壁紙、ルドゥーテの薔薇図譜(博物画)、アンティークの地図、北斎や広重、若冲などの日本画もあり、見ているだけでも楽しいです。

著作権についてもっと詳しく知りたい場合は、以下の書籍が分かりやすくとてもおすすめです。

駆け出しクリエイターのための著作権Q&A

フリー素材サイトについてのちょっと怖い話

フリー素材サイトで配布されていた画像を仕事で使ったら、実は有料の素材集から無断で転載されていたものだと後から分かり高額な料金を請求されたという話がチラホラあるそうです。「タダより高い物はない」という言葉を思い出して震えてしまいます。

Googleで「素材 無料」などと検索して出てくるフリー素材サイトの中には怪しいサイトもあるようですので、くれぐれもお気をつけて……。

参考:フリー素材サイトで配布されていた画像を使ったら、実は有料素材集から無断転載されていたもので後々何十万と請求された…という話、結構あるらしい